ときどき言われてモヤッとくる種類の言葉があってね。
れいこさんは近寄りがたい。
みたいな種類の。
もっとお近づきになりたいです、
みたいなことであれば
当の本人に近寄りがたいなんて言ったら
お近づきになれる効果はあるだろうか？
なぜ、近寄りがたいのか。
そこには、
その場合ごとに理由は様々だろう。
わたしがわたし側の理由として自覚しているのは
「れいこは親しみやすい人を目指してはいない」
っていう
もうどうしようもないところがある。
それで
近づく努力をしてではなくて
自然と距離が縮まる時間や出来事やなんかの
自然に任せたいと思っている。
わたしにはそういう思いがあるから
だから
話しかけたりご飯を食べに行ったりして近づく努力をするタイプの方には
ああごめんね
とは思う。
嫌いとかじゃないんだけどねって。
じゃあ
なぜわたしは親しみやすい人になろうとはしないのか。
そこの理由について
正直言って誰にも話したことはない。
もう一度書くが別に人が嫌いというわけではない。
わたしは一人の時間が大切だし
他者に割く時間やエネルギーには限りがあるから
あんまりたくさんの人と親しくなると
容量オーバーになってしまう。
親しくなるご縁がある人のことは
大切にしたいと思っている。
誘われれば心身の余裕がある限り行くし
真夜中にメッセージのやりとりで盛り上がったりもする。
そういう背景を知らぬまでも
何かしら背景があるのだろうと
思ってくれるような人とは不思議と繋がりができるもので。
わたしのやりかたが正しいとは思ってないですよ
でもこの分野でまでコンフォートゾーンを広げる努力をする目的がない
いつの日か突然グイグイ親しげになるのかもしれません
いや、ないな。
そんなわたし側の理由もあるけれど
相手側の受け取り方や得意不得意なんかの理由もあるわけで
そんなのをすっ飛ばして
れいこさんって近寄りがたいです
なんて言われると
近寄らなくていいけどねって
思うことはある。
誰とでも仲良くなんてしなくていいんだよ。
相手と自分の最適な距離感ってあるから。
まあちょっとピリッとしちゃったかもしれないけど
別に怒ってないです
怖いともいわれてるの知ってる
けどさ、表向きすごくニコニコしてうんうん頷いて
実は自分の解釈だけで話を他言したり
八方美人だったりする人のほうが
よっぽど怖いよ？
何を言いたいかっていうとさ
その人がどうしてそういう言動をするのかって
表面だけ受け取ると
怖いなぁとか思うことはあるけど
わたしだってある
なんでそうするの？
って聞いたのかって話。
聞けないまでも
きっと何かそこに至った思い、経験や考えがあるのだろうと
その見えない何かの存在だけは感じるように。
怖いとかダメとかジャッジする前に
そこに思いを馳せられないものだろうか。
そして白黒つけずにひとまずグレーでいいんじゃないか。
ってこと。
もっと簡単に言えば
例えば
「だいきらい！」と言われたときに
そういわれたショックはそれはそれであるけれど
何がきっかけでそう言わせることになったのか
もしそれが誤解なら
どうしてその人はそういう解釈をしたのか
それにはどんな過去の経験があったのか
こっちの言葉が思いとはかけ離れて伝わったとか
みたいに
もっと深さがあるでしょう？
それなのに
だいきらい、だけ受け取って傷ついて
ひどいときは関係が終わることだってある。
そこを理解しようとできるようになれば
誰かとうまくいかないときや
自分の感情に翻弄されるときなんかも
奥行きが生まれて
もっと豊かになれると思うんだがどうでしょう。
そして
理解しようとするためには
生身の相手と
または
自分の本音と
コミュニケーションをとることなんじゃないでしょうか。
第三者からのまた聞きは駄目ですね
切り取りになるし解釈も入るし。
「ママがパパはやせたほうがいいって言ってたよ」が
パパにはデブって陰口言われたと解釈されるくらい違う。
しかもそれが実際のママの言葉は「少しやせないと体が心配」だったかもしれない。
でもそれが子どもの記憶や太りすぎを気にしている本人の受け止め方やなんかで
全然違って伝言ゲームになるわけじゃない？こわい、怖すぎる！
あ、たとえ話であって事実ではないですよ。
そんなふうに向き合う時間やエネルギーがないときは
でもまあ向こうも事情があるんだろうなって
グレーにして保留するのもあり。
そういうのが
優しさなんじゃないかと
思う。
わかってほしいときってさ、
その言動自体ではなく
もっと奥じゃない？
そして
もしはっきりと伝わらなくても、理解してもらえなくても
そこに伝わりきらない何かしらの思いがあったんだね
だけでも緩まると思いませんか。
みんな
いろいろあるよね。
