必要なものと〇〇〇〇ものは違う。

何だと思います?

必要なものと、〇〇〇〇もの、は、違います。
同じ、場合もあるけどね。

 

無事に高校生になった息子がね

高校では部活をやりたい

と言っているのだけど
中学までは学校が嫌いで嫌いで
放課後になると走って帰ってきていた帰宅部員

2つの部で迷っている。

水泳部と美術部。

内容も雰囲気も全く違うんだけど

どっちも好きなことで。

どっちの見学もして

説明も聞いて

でも決めきれなくて

うおおおおおお!

と言っている。

どうしたらいいと思う?

いや知らんわ、わたしとあなたじゃ好みも違うし。
わたしは泳ぐのは得意ではないから間違いなく美術部がいい
もし高校生に戻れるなら美術部に入りたいくらいだ

メリットとデメリット、好きなところと懸念されること、を箇条書きにしても

決めきれない様子。

 

そこでふと思い出した

何年も前にヨガの講座で教えてもらったオーリングテスト。

 

片方の手の、親指と小指で輪をつくり
小指じゃなくてもいいらしい

反対の手に、あるものを乗せたり触ったりし

他の人に指の輪を開くように引っ張ってもらう。

テストされる人はその力に負けないようにする。

乗せたり触ったりしているものがその人にとって

合っていたり必要であったりするのなら

輪を作っている指は引っ張られてもなかなか離れない。

逆に

合わないもの、必要ないものであるなら

簡単に指は開いてしまう。

という何とも怪しいテスト。

でもこれで

アレルギーの検査や合う薬を調べるところもあるそうだよ。
大丈夫なんだろうか、ちょっと怖いよね

力の入り方は本人の意思とは関係なく

ちょっと調べてみたところでは

本人の周波数と合うかどうかってことみたいね。
ますます怪しい
もっとちゃんと知りたい方は検索してください。

 

それでね

検査するモノは別に実物じゃなくても良くて

例えばわたしが教えてもらったときは

紙に「戦争」と「平和」って書いて

何を書いているか知らせずにどちらかを持ってもらって実験した。

戦争、だと指が離れやすいのよねー!

 

みたいなことをやったよ。

と我が子たちに言うと

何それ怪しすぎるだろ!

と当然の反応。

でもやってみよう!
あ、やるんだ

いそいそと紙を出してきて、水泳部、美術部、と書き込んで切る。

絶対入らなさそうな部や同好会も書こう!

うーん、数学と、ボランティアはやらないなー。

 

さあ、指で輪を作るのだ。

誰引っ張る?

じゃあやるよ?

ぱかっ

え、開くの早っ!

これ何?え?ボランティア?

じゃあ次

ふぬぬぬぬぬぬ!

え、全然開かない、強っ!

これは?え、水泳部?は?キモいんだけど!

みたいなことを一通り終えると

やっぱり水泳部と美術部が勝ち残っていた。
数学なんてあっという間に開いた

美術より水泳が微妙に強い。

次は、何が書いてあるか全員が見えないようにしてやってみよう

、、、え、マジきもっ!なんで????

これを4、5回は繰り返したのだが

やっぱり結果は同じなのであった。

こうなると、紙切れに書いた内容によって何かしら違いがあると認めざるをえない。

 

これは、、、もし期限までに迷い続けていたら、水泳にするわ。

だそうです。

そうかい。提案しておきながら、そんな決め方で良いのか若干不安なんだが。

 

すっかり興味をもった我が子たち

わたしもやりたーい

と長女が

「ぴよちゃん」
小さい時から大切にしているぬいぐるみの名前

「勉強」
大嫌いで本当に勉強しないんだが今年は受験生だ

と書いて挑戦。

ぴよは大切だから絶対指は外れない!

と意気込んでやってみた結果。

あれ?

ぴよちゃんよりも勉強がガッチリ外れないではないか。

、、、これって、そうだ、好きとか嫌いとかじゃなくて

その人に必要かどうかを調べるやつなんだよ。。。

それなら確かにそうかも。
ぴよのことは本当に大好きで大切なんだよ、と眉が下がる長女。
うんうん、好きで必要っていうのとはちょっと違うテストなんだね、これ。

 

じゃあ!帰ってきたらパパにやってみよう!
末っ子が小さいので家ではお父さんではなくパパなんです

「休息」「労働」「娯楽」あと何かなぁ

〇〇さん、って書いてみて。と提案するわたし。
夫が病みかけたほど悩みをくれた方の名前なんです
新年度になって元気になったけど
渦中にいたときは精神科か心療内科か行かなきゃダメかと思ったくらい

休職も考えたらどうかって提案して
あのとき友人にも相談して本当に病院調べたからね

我々の予想は

〇〇さんは一番弱くて、休息が一番強いだろう。

 

ところがです。

数時間後、夫が帰ってきて

紙に何を書いたのかも知らされないまま

そもそも何をしようとしているのかもわからず

あーして、こーして、と言われるがまま

子どもたちに実験されたわけですが

なんと

真逆だった。

〇〇さん、が一番強くて、次に娯楽、労働

休息がいちばん弱かった。

〇〇さん、が強かった時点で

そんなわけない、と娘はやり直したのだけど

2回目もやっぱり同じ。

どういうことだ?

これは、その人にとって必要なもの、だと力が強くなるのだから

つまり

〇〇さんはあなたにとって必要な人だったっていうことになる。

非常に言いづらいことを伝える羽目に。

すると夫は

そうかもしれない。大変だったけどいろいろわかったこともあるし、学んだから。

休息も欲しいわけじゃなくて

それよりもゲームしたりできないことがストレスだから

娯楽が強いっていうのもわかるかも。

おもしろいね、これ。

ですって。

 

家族全員で

そうか、そうなんだね

その人に必要なことって

必ずしも好きなことや心地の良いことではないんだね。

「この人にはこれが絶対必要だろう」と周りが思っていることとも違ったりするんだね。

って

なんだかもの凄い道徳の授業ができちゃったときみたいな雰囲気になりました。

 

そう

その人の人生にとって必要なことって

心地よいこととは限らない。

 

苦労を買ってでもしようとは思わないけれど

買ってもいないのに降ってきちゃうものは

与えられた試練なのかもなって思った。

与える側は

見えない何者かなのか、運命の流れなのか

知らんけど

それが与えてくれる試練のようなものは

やっぱりすごく嫌なことだったりもして

でもそれは

苦しめるためじゃなくて

その人を成長成熟させるためのもので

それならそれは

愛なのかもね。

 

というわけで、〇〇〇〇に入る言葉は「心地よい」でしたー

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