親にできること

保育園の帰り道、小学校の前を通りがかった。

4歳の娘が言った

「ねぇママー、学校に行くとひどい目に合うんでしょー?」

えっ、、ひどい目に合うっていうその語彙力は一体何だ?←そこ

これは長男(小6)が何か吹き込んだなww

と思いつつ

「んー、大変なこともあるだろうけど、楽しいこともあると思うよー」

と答えておいた。当たり障りなく、でも事実を。

この子も学校に行かせることが良いのだろうか、とチラリと考えながら。

 

もうどの記事に書いたか忘れたけれど、

わたしは、自分の子どもに、

たのしく生きている大人に会わせたいと思っていた。

 

理科でも特に光合成とか宇宙とかに興味がある息子に、

会わせたいと思う人がいた。ピンときたのだ。

だから、その人が札幌へ来るというある日、

わたしは子どもたちを学校から早退させて

その人のところへ行った。

 

そこへ来る人たちもみんな、

普通にしていたらなかなか出会えない種類の人たちじゃないかと思う。

わたしはそういう人たちと繋がるようになって、

たのしく生きられるようになった。

あ、宗教は一切関係ありませんよ。

追い立てられてない、というか。

恐れから動いていない、というか。

思考の種類が違う。

息子が辛いと思っている学校とは、

全く違う世界が広がっている。

 

勉強がつまらない、、とほぼ毎日ぼやいている息子が、

14時から19時まで、

その研究者さんの話をずーっと聞いていた。

「面白いね!」ってキラキラした目で。

ついでのようについてきた長女は昼寝してたけどww

 

そして、終了後、さて帰ろうか、と思ったのだけど、

「懇親会も、出たい?」

って、つい聞いてしまった。

「行けるなら行きたい」

、、、えーと、

末っ子のお迎えは夫にお願いしたけど晩御飯には帰ると言ってしまった。

駐車場は21時に閉まる。

明日からわたしは講座が丸2日間あっておそらくヘロヘロになる予定。

居酒屋に小学生を連れて遅くまでいてもいいのか。

財布に現金あったっけ?

何よりわたしはすでに疲れている。

行かない理由ならどんどん出てくる。

 

だけど、

いつもの息子なら

「行きたいけど他に用事があるならいいよ」

って言うはずなのだ。

しかし今日は

「行きたい」

と主張している。

これは珍しい。

 

そこでわたしは、

わかった。じゃあ行こう。

と覚悟を決めたのであった。。。

電話かけーの、車移動しーの、
やらなきゃいけないことを計算するわたしは
おそらくフリーズしたように見えただろう

 

わたしが車を移動して遅れて入ったそこでは

たくさんの楽しく生きる大人たちと

息子は普通に馴染んで話していた。

離れた席からときどき顔を見ると

見るたびに顔が変わっていた。

生き返ってる。。。

こっそり涙をぬぐったこの母のきもちはわからんだろーなー笑

 

どんなにわたしが話して聞かせても

夢物語にしか聞こえないことがある。

でも他の何人もの人が

実際にいきいきと働いて生きていて

温かい仲間という存在があって

子どもであっても一人の人としてきちんと向き合って話をしてくれて

そういう世界がちゃんとあるんだってことを

経験しているといないのとでは

これからどう生きるかって変わると思う。

 

親にはできないことがある。

でも親にできる最大のことは

愛を注ぐこと以外に、

子どものストッパーにならないことなんじゃないかって、思う。

愛を注いだつもりが、余計なお世話だったりもするのだ。

子どもが何かしたいと言ったとき、

応援できる親でありたい。

こんな世界もあるんだよと、

視野を広げる手伝いもしたい。

でもそれは結局親の世界でしかないから、

その枠からも飛び立てるように、

行きたい、と言われたら、行ってこいと言えるように、

それには自分自身も強くありたい。

 

帰りの車で、

光合成について化学式とか進化とかから説明されて、
聞きたかったことたくさん聞いてきたー!と

頭の働きが限界なわたしは

「もう今日は無理~」って言ったけど、

家に帰ったら23時、

その時間でも

「楽しかったーーー!」
小学校生活で一番楽しい金曜日だったーーーー!

しか言わない息子に

ほんと良かったとしか言いようがありませんです。

 

あの日から息子は

今まで以上にわたしに話しかけてくる。

何日か前は、

時間の感覚についてと相対性理論。。。

ちょうど先日そんな本を読みましたが、

ついていけない。。。

 

それにしても確実に、何か変わった。

仲間や先生やみんな、家族、

それと自分にも、

ありがとう。

世界は優しいなぁ。

 

R子って誰やろねー

気づいている子どもから学ぶ時間

テキストのコピーはできません。