コレだという石はわかる。
と、言われて、
そんなバカな、
と思ったのに、
この石を手に取ったとき、
涙が出そうになった。
いやいやいや、そんなわけないでしょ、
と、
他の石も手のひらに乗せてみたけど、
しーん、としていた。
そうしてできた、初めて自分で作ったジャパマラ。
後に、名前も知らないその石は、
アメトリンだと、
教えてもらった。
アメジストとシトリンで
アメトリン。
へぇ、どんな石なんだろう。
と、調べてみたら、調和、陰陽、光と影、安定、優しさ、高貴、とか。
陰と陽のバランスを保つ、
心の落ち着きやどんな困難も乗り越える強さ、
持ち主の隠された才能を引き出す。
やっぱり、そういう出会いだったのね。
と、笑ってしまった。
大まかに言うとそういう意味もあるんだろうけれど、
たったひとつのこの石だけの個性というものもあるはずだ。
何かが通じ合って、うちの子になったというわけだ。
繋げた石たちも、きっと意味があるのだろう。
考えてできるものではなくて、
感覚で繋げていった。
完成予想図はもっとシンプルだったのに、
色とりどりになってしまった。
これはこれで、不思議なまとまり。
わたしはマントラを唱える修行はしていないのだけど、
お守りとしてルドラクシャ(菩提樹の実。シヴァ神の涙、と言われる)だけのジャパマラは持っていて、
身につけるときと外すときにシヴァ神のマントラを唱える癖がついてしまった。
だからこのジャパマラにもルドラクシャを入れてちょうどよかった。
トゥルシー(ホーリーバジル。ヴィシュヌ神を信仰する人が使う)を何度か手に取ったのだけど、なんか違うと思った。
わたしは破壊神に縁があるのだろうか…。
丸一日 身につけたら、
夜には不思議な感覚に陥った。
石は不思議だ…。
まっさら、に近づいた。
氣づきたくもないことに氣づいてしまう。
常識や、習慣や、慣れや、そういうのが薄まって、
なんでこんなことしてるんだろうって。
石にも、ジャパマラにも、
さほど興味なかったのに。
初対面の人のWSなんていつもならスルーするのに、
naoさんは初対面な気がしなかったし、
なんか、急に、作るか、と思っちゃったんだよね。
おしゃべりしながら、おやつを食べながら、
手仕事をする。
とても贅沢な時間だった。
いいなぁ、手仕事。
勘で動くって、ほんと、面白い。
ジャパマラWSは、また来年みたいです。
江別の、かなこさんのヨガスタジオで。