ひとそれぞれのフィルターで生きているのだから
違いがあって当たり前。
そんなことはわかっちゃいるけど、
それにしたって、
たとえば
どう考えても相手が自分に攻撃しているとしか思えない場合
「まあ人それぞれだから仕方ないよね♪」
なんて思えないことはあります。
でもねー、
それこそ、
人それぞれなんですね。
つまり、たとえば
攻撃してくるあの人にとって
攻撃することがその人の最善の方法だってことです。
それしか選べなかった。
それだけのことです。
・勘違いして怒っていないか?
・相手にはそんなつもりはなかったのではないか?
・怒るって自分の心身にダメージがあるのだけどそれでも怒るか?
・怒ったところで自分の思いは伝わるのか?
・怒ったところで今後に何らかの改善は見込めるのか?
そんなこともスッ飛ばして
暴言や悪口や無視なんかをする人は
残念ながら存在します。
あなたにダメージを与えたかったから攻撃しているんでしょうけれど
嫌だと感じたから攻撃する
という非常に野性的な反応を繰り出しているわけです。
なんて酷い、と思うでしょうが
それって
その人に
「こうされて嫌だと思ったと伝える」
「相手の思いを聞く」
「自分のしてほしかったことを伝える」
「相手の事情を聞く」
あるいは
「嫌なことに目を向けても仕方ないから今回はスルーする」
などのスキルがなかったということ。
またはそれを選ぶ心身の余裕がなかったということ。
そして、
どうしてそうなったかというと、
これはもう一朝一夕の話じゃなくて
もしかしたらその人の生育環境によるトラウマかもしれないし
親もそういう爆発系の人だったとか
家族や友人とも上手にコミュニケーションできないのかもしれない
思いを言葉にすることが苦手なのかもしれない
他者の感情を想像することに欠けているのかもしれない
暴力をふるうことしかできないのかもしれない
つまり
今選ぶ以上のことは、で・き・な・い!
のです。
ああ、これがこの人の最善なんだな。
と生温かい目で見れば
なんか気の毒だなと思えてきます。
馬鹿にしてません、本気です
話し合うという経験をしてこられなかったのでしょう?
どんな人生を歩んで来たのだろう?
話し合えない、分かり合えない、嫌なら攻撃する、という人生。
きっと辛かったよね。
辛いから、人に優しくする余裕だってあるわけない。
これがこの人の最善の選択なんだ。
この人だって、自分に嫌なことがあって、一生懸命対応しようとしているんだな。
ただの反応になってるけど
そうか、わたしはこんなふうにならないようにしよう。
本人が幸せそうじゃないもんな。
見せて教えてくれてありがとう。
ってな感じです。
それは止めたほうがいい、って伝えることもできるけれど
肚落ちできる状態じゃないからそうできていないわけで
それにその人の層の世界ではそれが正しいからやっているわけで
こちらに合わせてもらうことは
それはそれでこちらの自己中心的な考えかなと。
これは、
こういう極端なケースだけじゃなくて
ボディワークやっててもそうなんです。
ただ、ボディワークは
この動きの方が絶対に効率がいいって言える辺りがちょっと違う
なんだかポンコツな動きしかできないけど
今ある自分の中の最善の動きはこれなんだもんな~!って。
もっとラクな動きがあることは知ってる
けどできない。
わかっちゃいるけどできないことってある。
ただ、これでも今の自分の構造や学習レベルだと
最善の結果なんですってこと。
100点は取れないけど、必死に勉強して70点だったんですってこと。
それを、
これしかできないのかッ!
なんて言われても、
精一杯だったんだからね、今はこれだけです。
でも、これから伸びる可能性はあるよね。
それに、前は30点だったんだから。
こうとしか動けない理由が過去にあるわけ。
発達の問題かもしれないし
家庭環境やいじめや学校生活、
トラウマかもしれないし
病気や事故や手術かもしれない。
事情や経験は本当に人それぞれ。
だから今あるその人も、人それぞれ。
違いをどうのこうの言うことに意味は無くて
それでもこうして生きてきた
上手じゃないかもしれないけど一生懸命生きてきた
そのことに対するリスペクトは
他者にも
自分にも
忘れないでいたい。
だから、
到底受け入れることはできないけど
あなたはそれでいいし
わたしもこれでいい
って
同じ世界でありながら
違うレイヤーで生きていくことができる。