すれちがいの愛


あんなにあなたの話を聞いてあげたのに

あなたは聞いてくれない

みたいなことを言われて

不謹慎にもフッと笑ってしまった。

 

わたしは

いつも何を相談しても

黙って聞かれることが寂しかった。

何一つアドバイスしてくれるわけでもなく

ただ聞いていてくれることが

なんだか苦しかった。

ひとりで語ってるだけみたいで。

ひとりぼっちだと思った。

 

だからわたしが逆の立場になったとき

じゃあこうしたら?

って言ったら

上記のようなことになった。

 

おもしろいよね。

 

あ、そっか、あれは優しさだったんだね、

と後になってわかる。

 

人って、すごく狭いところから見てるのかもね。

 

欲しかった形の愛を得られなかったからと言って

愛されてなかったわけじゃない。

 

こうしてあげたいと思ったことが、

相手の求めていることとは限らない。

わたしだったらサブウェイでいつも「野菜多めで」って注文するから、
顔覚えて野菜多めでいいですか~ってしてくれたら喜ぶけど、
は?そんなこと言ってないんですけど?って怒るお客もいるだろう。

あー、はい、ってせっかく言ってくれたからって断れないタイプもいるだろうし。
ってどんな例えだよ。

 

『大切に思うことと、大切にすることは違う』

そう言ったのは学生時代の夫だったな。

付き合い始めて喧嘩をすると、そんなこと言ってたっけ。

大切に思ってるのにうっかり傷つけてしまうって言いたかったんだね、きっと。
今わかった。

 

 

簡単なことなんだ。

もっと話を聞いてほしいって言うとか、

どうしたらいいと思う?って聞くとか。

こうしてほしい、を言葉にすること。

でも怖いよね。そんなこと言っても受け止めてもらえるんだろうかって。

受け止めてもらえなかったら、それはそれ。相手に余裕がなかったのかも。
そしてそこより悪くなることはないし。良い関係を作りたいのに、ガッカリは、するだろうけどね。

でも聞いてもらえたら、より良い方に行ける。

言わなかったことで、溝を深めていくくらいなら、言った方がいいのかも。
受け入れてもらえなくてできる溝は、相手と自分の間ではなくて、実は自分の心の中の話でしょ。自分が相手のことを諦めるんだよね。辛いけどさ!

と、わたしは思う。

 

そういえば、付き合い始めて数か月で、夫と結婚するかもしれない、って思ったのは、
喧嘩をしても話し合いができたからだ。
これでは別れようがないではないか、と思った。
話し合って解決していけるのであれば。この人はコミュニケーションを諦めない。

わたしにとっては、そういう人、初めて出会った。
よくまあ続くわ。

 

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