中学校のときの英語の先生のことを忘れられない。
教科書にはないことをたくさんしていた。
音楽を聴いたり、真似して歌わせたり、
映画を観たり。
例文の主語はBenかGary。
ベン&ゲリー。。。よく苦情来なかったな。
教科書はアンディとジュディじゃなかったか。
あの先生が居たから、
わたしには大学受験で英語科という選択肢ができ、
本当は国語がよかったけど、一般の試験に受かりそうもなくて。
一か八かの推薦入試。
【大学受験の思い出】試験室でパンを食べて人間観察した結果
英語は得意じゃないけどふざけた楽しい授業を作るのが好きだった。
カセットテープに
キング牧師の演説を入れてくれたこともあった。
I have a dream.ってあの有名な。
中学生にだよ。
当時札幌一荒れているんじゃないかと言われた中学校でだよ。
廊下には怒鳴り声やら走る音やらモノは壊れるやら、だから授業が自習も多く。
今考えたら酷かったな!
ブラックミュージックの歴史、なんかもプリントにしてくれた。
なんのこっちゃ当時はわからなかったけど。
それでもわたしは中学英語をできているのだから、
授業内容もちゃんとやっていたのだと思う。
廊下では「うるせぇババァ!」とか叫び声が聞こえたり
消火器の中身がぶちまけられたり、してたけど。
わたしそんなんでよく、中学英語を専攻しようと思ったな。
ま、父のおかげだな。そんな程度は怖くないw
わざわざ学校に来て騒いでんじゃねーよ!
って授業中に先生よりキレてた少女は、、フフフ。
先生になったとき「怒ると言葉遣いが酷い」というクレームをいただくわけです。
先生、ごくせんみたーい!って喜んだ子もいましたけど。←時代よ
ええ、今は、アヒムサ心がけてますので、言葉も丁寧ですよ。
ていうか、そんな体力ないわ。年をとるってこういうこと?
おっと話がそれた。
それにしても。
中学生にキング牧師の演説を聞かせたのは。
どういう思いだったんだろう。
なんも考えてないのかもしれない。
ただ心動かされることを伝えてくれただけなんじゃいか。
叶いそうもない夢のことを考えるとき、
キング牧師の声と、あの先生の顔が浮かぶ。
いつもふざけてたのに、
かっこいいよな。
わたしの夢は、
キング牧師の夢よりは、
叶えやすいだろう。
わたしが休み時間の教室で泣いていたときに
そっと視聴覚準備室へ連れて行ってくれて
何も聞かずただ一人にしてくれた。
少しずつ心が静かになっていって
次の授業までに教室へ戻った。
あんな先生になりたいって、
わたしは思った。
そんな人に、なりたい。