ある人の悩みや愚痴を聞いて、一緒に具合が悪くなってしまうれいこです、こんにちは。
あんなことされた、こんなこと言われた。
そういうのって、解決策を提示してほしくて話しているわけじゃないんですよね、たいてい。
それでも私の頭の中では、ぐーるぐる、始まります。
その問題そのものを解決しようとするんじゃなくて。
そういう苦しみからどうやったら解放されるんだろうと。
ヨガなんですね、頭の中が。つい考えちゃう。
誰かの嬉しい話も辛い話も、私は同期してしまうというか。
わかりやすいところでは、例えばわが子が辛い思いをして帰ってきて、その話をしてくれたとき。
今回の私は、わが子ではないんですけど
もう、辛い話は一緒に辛くなっちゃうので、
辛くならないように切り離すという技術も欲しいわけですが、
正直それは要らないかなと思う、私には。辛さから逃げるだけならいいけど。私にはその経験が必要なことだと思うから。
そもそも私の痛みではない、とかそういう切り離し方は求めていません。そうやってブツンと切るのって、ひとりぼっちの傷を抱えてる気がする。
そもそもすべては一つなのである、という考えが私の主軸。ヨガの思想なんだけど。
苦しまないという方法もあるわけです。
そうそう要するに切り離すんじゃなくてしっかり向き合ってしまいたい私。だからいいんです、別にその過程で具合悪くなっても。苦しみって何だろうって。それが根本の解決だと思う。
それでですよ。
相手の立場に立ってみたらどうかなって。
もし、その困った人と同じ立場に自分が立たされたら、どうするだろう、何を思うだろう。
例えば、もしわが子が同じように~だったら。
もし夫婦関係がうまくいっていなかったとしたら。
もし自分自身のことが好きじゃなかったら。
もしヨガとか自分の芯になるものがなかったら。
ああ、私もその人と同じようにしてしまうかもな。
いや、そうしないとしても、そうしようとすることを一生懸命抑えるとかね。
周りを責め立てるかもしれない。
しょうもない考えに固執するかもしれない。
将来のことまで見通せないかもしれない。
今の自分を守ることで精一杯かもしれない。
そう考えたら、怒りとか、嫌悪感とか、私は神様じゃないのでゼロにはならないけど、かなり減る。
だからってその困った人がそれでいいというわけでもなく。
でも、その人は大きな課題と格闘中で、そうそうすんなりスマートに乗り越えることもできなくて、
しっちゃかめっちゃかになっちゃってて、
その台風みたいなところの近くにいた我々はたまたま巻き込まれちゃうだけで、
実際巻き込まれると辛いんだけど、
天気図として引いて見れば、
あー、そういうことで苦しいのかな、ってね。
なんかすごいけど台風なんだね、ってね。
我々めがけて暴風雨を降らせてるんじゃなくて、もうどうしようもないんだねって。
あなたが一番苦しいのね実は、って。
人生簡単なことばかりじゃないよね、がんばってね、って応援しちゃうくらいな。
そりゃさ、正しいというのを言い出せばキリがない。
大変でも迷惑をかけるなとか、人のせいにするなとか。
こっちにしてみればどう考えてもおかしいだろってこともある。
でもあっちにしてみれば、あっちが正しいんだから。考える余裕もないんだろうし。
正しさ合戦になったら重なることはない。
宗教戦争と同じ。
怒ったり喧嘩したりしたら、結局自分が辛いから。
心を柔らかくもつためには、相手の立場に立ってみるのもひとつかなって思った。
そっか、大変だよね、って。
で、それが『今のあなたのベストな』言動なのねって。
それはそれで、丸なんです。そうであってもいい。
そうしたら、そういう人といても傷つけられるのが少しは減る。
できることなら距離を置けばいい、逃げたらいい。
それと、いじめとか、DVとか、そんな呑気なことを言ってる場合じゃないレベルもある。
そこんところは、全部同じようにとはいかない。
一人で抱え込まないで話してみるっていうのも大事だよねぇ。
でも誰に話せばいいのか難しいこともある。
立場的には頼りになるはずなのに全然頼りにならないとか。
こんなこと話して嫌がられないかなとか。
優しい人ほどいろいろ考えてしまうんだろうな。
私は、聞くだけならできます。
こんな記事を書いてますが。少なからず一緒に苦しんでしまいますが。もう趣味みたいなもん。
いいんじゃない?それでも。
施術の時に話したくなったらどうぞ。
仕事上お聞きした話はもちろん他には言いませんから。
ヨガ哲学的に考えるとどうなんですかね?っていうご質問もどうぞ。
私は、解決策を教えるとかないです。でも、聞きます。質問もするかも。
こうしたらいいんだよとか上から言われるのが大嫌いです。私は正しい、とかも嫌です。教えてあげる、とか吐きます。自分で答えは見つけてください。
みんな、人生の中でたくさんの経験をするために、生まれてきたのだとしたら、
台風みたいな大変な人がいるというのも、まあ、あるあるですよね。